今回は、初めて火・水曜クラスの最強者同士の一戦となった。レベルの高い一戦が期待される。
【第1譜】(1~7)白の高目に小目にかかり白の6のカケに黒7とつけた。早くも分岐点である。
<参考図1>白1とハネれば白3までが定石、黒6となれば黒打ちやすそうだ。
【第2譜】(1~20)
<参考図2>黒の下ツケに白1と突き当たって切るのが明治時代からある定石、「石は二子にして捨てよ」の格言がぴったりな定石だ。ここで白の厚み、黒の実利という一局の骨格が定まった。
3(3-十七)キリ、5(2-十七)サガリ
【第3譜】(1~28)黒21の変則カカリが面白い手、白22と詰めれば隅に根拠を持てる。
黒分かりやすい進行だ。
【第4譜】(1~40)黒の次の一手は?
【第5譜】(1~47)41のノゾキから43と断点を守り、47のオサエが攻防の急所だった。
◎黒47 黒の根拠を確保し、白の眼を奪って攻勢に転じている。
<参考図3>白44では、白1と攻勢にでるチャンスだった。途中白7がお互いの急所だ。
【第6譜】(1~60)白48はこう打たねばチャンスは掴めない。
△白50 黒を囲みにいって頭を出されると白が上下に両断されて両方が弱くなる。ここは参考図4と打つ方が良かった。
<参考図4>
【第6譜】△黒57 黒の強い石から動いたので白60まで中央の黒が弱くなった。ここは<参考図5>
のように打つところだ。
●一局のハイライト〇
<参考図5>黒1とボウシして白に先制攻撃をかける。右上の黒地がまとまり、中央の黒も自然に強くなる
【第7譜】(1~70)黒63のツケ以下白70まで白を固めて損をしました。
【最終譜】(1~112)序盤は黒がリードしたが中央の黒を取り込んで白が盛り返した。
さすが、実力者同士、力の入った好局である。
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